「狂気と霊の存在」 その7
|
これも山ん中のカフェの写真、
こういうのって撮るのが難しい
霊感者スウェデンボルグ
その心理学的・心霊科学的探究(ウィルソン・ヴァン・デュセン著)より書き写し
....................................................................................................................
『第六章 狂気と霊の存在』
高次元の声
高次元の幻覚は低次元のものよりずっと稀だが、それは性質において全く反対のものである。ただ、このタイプの体験は患者たちの体験のうちの五分の一か、それ以下しかない。それをある一人の男の患者の例で紹介してみよう。
彼は長い間お前をどうやって殺してやろうかと脅しかけてくる低次元の人物たちの声を聞かされ続けた。しかし、ある夜、彼は太陽の光のような光にも出会った。光が低次元の者とは違うものだということは彼にもわかった。光は彼の自由を尊重し、彼がこわがるようなら姿を消すという様子も見せたからだ。低次元の者はこれとは逆に彼の意志に逆らい、彼が恐れるとなお攻撃をしかけてくるものなのだ。
また、稀にしか現れない高い次元の者はあまりしゃべらないのに低次元のほうは休みなくしゃべるのも違っていた。高次元のものはシンボリックで宗教的で彼を助けてくれるタイプで、役に立つことを教えてくれるものでもあった。そしてそれは患者の内なる感情とダイレクトに接触できるのだった。高次元のほうはユングのいう原型に似ていて低次元のほうはフロイトのイドに似ている。私は患者が高次元のほうと接触するのを助けてやるやり方を知った。
この接触は患者に広い価値の視野を開いてくれるものだった。彼を高次元で親切な太陽と接触するように励ましてやると彼は力強く神秘的で守護神に守られたような世界に入れるのだった。そしてこの世界は殺すぞと脅かす低次元の者以上に幾つかの点ではびっくりするような世界なのだった。ある時には彼は長い廊下の端に自分が立っている姿を発見したりした。そしてその廊下の端にはドアが閉まっていてドアの向こう側では地獄の力が怒り狂っているのであった。
このキリスト的で力強く人を感銘させる人物が現れた時には彼は地獄の力を閉め出そうとしていたのだった。そしてその人物は彼の心との直接的な通じ合いによって彼にドアは閉めたままにして自分について別の世界へ来いと指示した。その世界とは彼の病気の治療に効果がある世界だった。
もう一人の男の患者の体験には高い次元の者が一人の優しい女性の姿で現れ、幾千ものシンボルを彼に見せて楽しませてくれた。この患者は高校を出ただけの配管工だったが、幻覚の女性は彼に宗教や神話に関係したいろいろな知識を見せてくれ、それは彼の知っているものではとうていなかった。彼は幻覚の女性と中身の豊かな対話をし、女性が示したシンボルや女性の答えを私に伝えた。そしてその最後になると私に彼女と私がどんなことについて話をしていたのか教えてくれとたずねた。
つぎは、自分はどうせ世間の余計者だとやけになって酔っ払っては盗みを働いていた黒人患者の例である。数週間にわたって彼には高い次元の幻覚の人物が現れ、少数民族に関していろいろなことを教えた。そして彼は自分も少数民族のために何かをしようという気になったのだ。
高い次元と低い次元の両方の幻覚を体験している患者もいる。彼らは時によって二つの別のタイプの体験をするわけで、自分だけの天国と地獄を往来しているのと似ている。ただ多くの患者は低次元からの攻撃だけを体験している。高い次元の者は自分たちのほうが低次元の者より大きな力を持っているのだといい、その証拠を見せたりはするのだが、しかし、それは患者の心を十分に安心させるほどではない。
また、高い次元の者は、低次元からの攻撃も患者の弱点や間違いを教えて、それに気づかせるという役には立っているのだと患者に教えたりすることもある。
・・・つづく
.....................................................................................................................
>高い次元の者はあまりしゃべらないのに
私も夢の体験のときはなぜかこれで判断しています。
例としてあとで夢日記をアップしてみようかな。
昔から自分のみる夢が不思議で不思議で
まずは心理学ということで
過去に心理学関係の本をよく読んだ時期がある。
フロイトはどうも好きになれなくて、
私自身の夢の体験でユングと相性がよく
今では大雑把にしか覚えてないけれど
ユングが書いたもの、国内では秋山さん、河合さんの本も読んだ。
でもやっぱり、ユングの自伝が一番印象に残ってる。
by mayufuru
| 2008-11-30 16:21