いつまで続くの執拗な朝青龍バッシング
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朝青龍のモンゴル会見でまた騒動が起きているけれど、
どうやら誤訳や誇張があるらしい。
私は意図的だと思う。
どこまで朝青龍バッシングを続ければ気が済むんだろう。
ふうさんからこの情報をいただいて検索した。
元横綱 朝青龍関の発言を誤訳?
『リンク先には前文しかない(3/19現在)のでさくっと要約すると、「悪口は言いたくないが、気に入らない要求もたくさんあった」という表現は正しくないとのこと。正しくは「正直にいうと、しきたりは厳しかった。束縛する部分も多かった。ある程度それを守らなければならない。横綱だからね。一方では、それに束縛されすぎることがいやな場合もあった」(中国内モンゴル自治区出身のバー・ボルドー氏による)であり、協会を批判してはいないという。ボルドー氏は文字情報だけではなく、会見の映像で話し方などを繰り返し見たうえでこう述べている。』
いたこのたわごと
『今日の東京新聞の朝刊に掲載されたバー・ボルドー氏へのインタビュー記事を拝読したが、バー・ボルドー氏による訳が正しいものだと感じた。どうやら、朝青龍による「ニーノーグイ・ヘレヘド・・・」というくだりが誤訳され、共同通信社経由で各新聞社に配信され、それが一部のスポーツ紙などではさらにそれを誇張した報道がなされたようだ。単語選びのセンスから推測すると、共同通信社が発表した「会見要旨」を訳したのはおそらく日本語ができるモンゴル国のモンゴル人だと思われる。他の新聞社の3月11日付けの記事を読み比べてみたが、日経新聞、毎日新聞、読売新聞といった主要各紙はみな共同通信の配信記事を元に、独自の編集をほどこした記事を掲載していた。中でも毎日新聞は誇張が大きすぎるという印象を受けた。
朝日新聞の記事は北京支社からの発信であるため、朝青龍による「彼らの金もうけのために精神的圧力を受け続けた」という発言など、他紙には書かれていない情報も含まれていた。「精神的圧力」という言葉遣いからして、中国語経由で日本語に訳されて伝わった情報ではないかと推測される。また、各スポーツ紙は同様に共同通信社の配信記事をもとにしているが、行き過ぎと言うべき誇張、歪曲がなされており、「朝青龍 言いたい放題」、「不満をぶちまけた」などの見出しが踊っていた。時事通信社のサイトも調べたが、朝青龍の帰国会見に関する記事は見当たらなかった。もしかすると現地取材等は行われなかったのかもしれない。』
このニュースの出所になった
モンゴル出身の東京外国語大学講師バー・ボルドー氏が
朝青龍オフィシャル・ブログ、モンゴル・ブフ・クラブBBSに投稿されたもの。
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★ ある誤訳について / ボルドー
各位
いかがお過ごしでしょうか。バー・ボルドーです。
さて、大相撲の3月場所が始まりました。朝青龍がいなくて寂しい限りで、後半の取り組みだけ見ました。
朝青龍といえば、11日の帰国でモンゴル国内で大フィーバーです。日本でいろいろ騒ぎを起こした大横綱をあれだけ歓迎するモンゴル国民はすばらしいですね。15歳で異国の地を踏み、厳しい稽古に耐えながら、歴史に名を残す大横綱になった英雄への感謝の気持ちが伝わってきます。
しかし、記者会見で話したとされる「(相撲協会は)いろいろ要求があって気に入らなかった」という話は誤訳ですね。日本のメディアはこの言葉に噛み付き、また大騒動になっています。10月3日の断髪式を阻止しようとする動きさえ出てきています。本当にそうなれば、朝青龍が可愛そうですし、日本モンゴルの外交問題に発展するでしょう。
先日某TV局で朝青龍会見を翻訳する機会があり、その誤訳に気づきました。TV局にはその表現を訂正するよう指摘しましたが、まだそのまま使い続けているようです。話がここまで大きくなってくれば、もはや訂正することはできないでしょうか。「いろいろな要求があった」のではなく、正しく概訳すれば「相撲協会はいろいろしきたりが厳しく、束縛が多かったので、(自分の性格からして)束縛され過ぎることがいやな場合もあった」(Denduu barigdaad ch yaahav zarim talaar durguitssen zuil baisan l daa)という意味でした。 つまり、大相撲が期待する横綱と朝青龍が思い描く横綱との間にずれがあったことを認め、「問題を乗り越えたかったが、乗り越えさせたくない一部の人もいた」(Davj garahiig bodson bolovch davj gargahgui talaas bodson humuus baisan)とも追加しています。これは、おそらく国際化を唱える大相撲の大きな課題であり、本来ならこうした問題を汲み取り、今後の問題解決のために生かすべきでしょう。それは協会批判として捉え、すぐに断髪式の中止に結びつけるのはいかがなものかと思います。
会見で暴行事件は否定したが、その真相は当事者しかわからないので、今後の展開を見守るしかありません。しかし、会見で語った話はもっと正確に伝えるべきであり、真意を確かめないまま報道し、誤解を招くのはメディアそのものの信憑性と倫理性が疑われますし、モンゴル国民の感情を踏みにじる結果を生じかねません。
国民的英雄を迎えるモンゴル国の映像をみなさんはどのようにごらんになりましたか。
もう一つ、ウランバートルでの記者会見で日本人記者への応答を拒否したことも朝青龍批判の意味で大々的に報道されていますが、朝青龍は日本では引退会見はすでに終えており、今回はモンゴル国民に向けて心境を語るという設定ですので、そういう意味で正論ではないかと思います。逆に場違いの場所で日本の記者が登場したのは、朝青龍が応答拒否することを推知しながらの故意の行為であったのはまちがいありません。
朝青龍は、日本の悪役とモンゴル国民の英雄という正反対のイメージをもって今後も注目されそうです。
何がともあれ、誤訳は訂正すべきであります。
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by mayufuru
| 2010-03-19 19:59