「白い王」への帰依、服従
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白い人といえば
一ヵ月半ほど前に知った「白丁」の言葉を思い出します。
その後記事を書くといいながらそのままになっていたけれど、
ようやくその時期になったみたい。
「白丁」は差別用語になるのかな?
不思議なのは差別しながら重要儀式に参加させるということ。
被差別部落(差別用語も含めて)の人たちのことはよくわかっていないけれど
宮司職をされていたり皇室にゆかりのある仕事をされていたりするのを
知ったとき、とても不思議で仕方なかった。
どう考えても変、おかしい。
気になったのは白色。
なんで白なんだろう?
とても疑問に思った。
白といえば穢れがない清浄の色。
すぐ思い浮かぶのが神職にたずさわる人々の着物の色。
顔を真っ白に塗る祭りもたびたび目にするようになってきた。
舞妓さんだって真っ白。
歌舞伎役者の顔も白。
白い人たち。
白い人たちはいわゆる自由人に多い。
でもなんで白なんだろう?
謎は深まるばかりだった。
しかしようやくわかってきた。
皇統譜と王統譜がきっかけでわかったのです。
天皇は”天の白い王”と書きましたよね。
白色の着物を着たり、白く塗ったりすることは、白い王に対する帰依なんじゃないだろうか、と言う事です。もっと書けば、強制的な帰依です。
差別民(先住民)たちに対する征服、服従を意味するんじゃないだろうか。それをシンボリックにみせている、伝えているんじゃないかな。お前たちには色なんて、ないんだぞって。
古式にのっとったお祭りなどでは
位が高い人たちは華やかで鮮やかな色の衣装を着ているものね。
先に書いたように、
白といえば、穢れがない清浄なイメージがあります。
目線をかえれば、好きな色に変えることができるということです。
白には二つの意味があるのでしょう。
どんなものにも相反する二つの意味があります。
前に書いたように白には対極の意味がある。
花嫁衣裳の白無垢はまさに穢れなく清浄であり、
嫁いだ先の家、主人の好みの色になりますよという服従を意味している。
そういう意味が含まれているんじゃないだろうか。
戦いに負けた時の白旗だって相手に対して服従するという意味でしょ。
白いお餅を正月に食べるのも実はそういう意味が隠されているのかも知れない。
するとお餅を食べなかった子猫は先住民の血統になる。
そして白い王には服従しませんよ、の意思表示。
これこそ「閉じ込められた神」。
そう考えるとここでもまた『火の民「虎族」の王、火の巫女カジン』につながります。
私自身は白が好きだけど…
白く化粧させられたり、白い着物を着せられたり、そういったことを考えていたら、なんか悲しくなってきた。涙。
「白丁」とりあえずWikiだけみた。
『白丁(はくちょう、はくてい)とは中国と日本の律令制において、公の職を持たない無位無冠の良民の男子のことを指す。無位無冠のものは、色を付けた衣を身に着けず白い衣を着けたことからそう呼ばれていた。李氏朝鮮においては「백정」(ペクチョン/ ペッチョン)と呼び、七般公賤(官奴婢、妓生、官女、吏族、駅卒、獄卒、犯罪逃亡者)八般私賤(巫女、革履物の職人、使令:宮中音楽の演奏家、僧侶、才人:芸人、社堂:旅をしながら歌や踊りで生計をたてるグループ、挙史:女連れで歌・踊り・芸をする人、白丁)と言われた賤民(非自由民)のなかで最下位に位置する被差別民を指す言葉である。起源については大別して神話説と異民族説と政治犯説が唱えられているが、有力視されているのは異民族説である。高麗に帰化した中央アジア系民族の韃靼族が政治の混乱に乗じて略奪を繰り返しことや、低位の扱いを受けていた朝鮮族などが差別を受けるようになったのが白丁の起源であるとされている。』
白色はやはり差別的な意味があるんだ。
しかも朝鮮も出てくるなんてびっくり。(知識不足でごめんなさい。)
百済も白村江も白。
白い王の血統なのか、それとも服従したのか。
「白丁」の字は「伯」に似てる。
ある時期マヨさんのお種理論で種を保存するために
差別民にして隔離したんじゃないかとも考えたことがあるけれど
今日のこの記事のほうがしっくりくる。
穢れていると差別しながら、神職や天皇家に関わる仕事をさせたり、清浄の白色を着せたりするこの矛盾が、皇統譜と王統譜の女性尊重、蔑視とよく似ている。
by mayufuru
| 2010-02-03 17:27