「無題その80」
|
伊勢のセのセ
伊勢の浅はかさ
伊勢の涙
伊勢の埋もれ
伊勢の勢いづくし
伊勢のセのそこのセ
伊勢に持たしたもの
はや、なかろう
伊勢のしずくにしずめたもの
通り越えて涙になるものならぬもの
伊勢の三重の五の八づくし
伊勢になかりて
ハカリにのせられぬもの
十種の五重の二見よがし
うたかたのはめにあいそし我がこころ
はめられ
はめるん
よこながし
伊勢になかりて伊勢にあるもの
それはうたかたの恋
まつろわぬ者どもの夢のごときよ
伊勢の足元
すくわれ
崩され
埃立ち
我が春のごとし
夢の中に咲く伊勢の花よ
花から花へ飛び移り
繕い続ける者たちよ
一から十までと申してあろう
もったいぶって見せつける者たちよ
神は何と申されたか
知らぬとは申させぬぞ
2009/11/02 (月) 19:33
by mayufuru
| 2009-11-12 01:00