「無題その66」
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「無題その66」
夢から覚めぬその人よ
君に持たせたそのツルギ
ツルギの中に隠されたもの
いずれ届けられるその計らい
後悔後に立たず(?)とはこのことを言う
気持ちよくハタラカせよ
君になら出来るであろうが故に
持たせたそのツルギ
腹から信じるものもいなければ
微動だにせぬその自信
見事に咲かせよ君の花
一網打尽にしてはならず
仏の座に座ってはならず
ホトトギスが鳴くまで待ってはならず
こそこそと嗅ぎまわるものはいるなれど
放っておきなさい
いわれるままにしてはならず
見事に咲いた花を摘んではならず
化粧をさせてはならず
ありきたりの中に咲く一輪の花、息づくイノチ
夢から覚めぬその人よ
見事に生きることをせぬその人よ
足かせ手かせを自らはめてもがき苦しむ人よ
全ての者に与えた自由を
知ることなく
使うことなく
朽ち果てる人びとよ
自由とは自ら生きることである
全ての存在から離れ
全てに包(くる)まれよ
我、感知せず
全ての存在から立ち上がれ
包まれながら離れよ
空から立ち上がれ
丘(陸?)から立ち上がれ
海から立ち上がれ
我から立ち上がれ
何も残さず立ち上がれ
全てを抱擁するものは何も残さず
我、ものの見事に生きるものなり
我、名前のないもの
2009/06/15 (月)
by mayufuru
| 2009-06-15 19:19