「無題その63」
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「無題その63」
悠久の時を懐かしみ
心をくすぐられ
イノチの甘さをたしなむ人
いずれにせよ
時は流れ、戻り
行きつ戻りつつする
遥かなる地平の向こうにみえし
神々の国
国表に立つ柱
四本の柱に隠されたもの
刻まれたもの
四方八方に広がりゆく
摩天楼の煙
砂漠に立つモニュメント
礎に刻まれたシルシ
人はいきなりやってきたものにあらず
立ち続けることの厳しさ
地平の向こうにみえし蜃気楼
摩天楼とはよく云ったものよ
ゴビ砂漠の中に隠れしもの
はよう、姿を現せよ
煙から出でよ
我が神
我が神の
我が神の声
轟の中に立ちつくす人々
見事な雨を受ける人々
そこのところ
もう少し待たれよ
しばし待たれよ
2009/04/16 (木) 18:27
注:
我が神
我が神の
我が神の声
このように書いたのは
言葉に驚いて書き写すのに手が止まったからです。
by mayufuru
| 2009-04-19 15:15