思いやること
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騒音について返事を書いていたら少し書きたくなったので書いてみます。
迷惑な音を出す人というのはがさつだから本人は騒音でも高いびきで熟睡。
敏感な人は音に敏感なので騒音では眠れず日常も静かな暮らし。
この図式が世界を現しているようで面白いな。
騒音で思い出したことがあるので少し書いてみます。
以前ピアノ殺人事件というものがありましたよね。
(ピアノの騒音に悩まされた人がピアノの騒音を出した人を殺めた事件。)
これから書くことは一緒に市民運動した例の著名な弁護士に教えてもらったことです。
騒音の大変さ・辛さは本人でなきゃ絶対体験できない。
裁判関係者が加害者の部屋に入り隣でピアノを叩いて実験しても
その場限りのことなので体験は絶対できない。
こんなことくらいで人の命を殺めたのかということになるそうなのです。
加害者にしてみれば一年中、朝から晩まで下手なピアノを聞かされるわけです。
病気で臥せっているときでもピアノの音は聞こえてくるのです。
これを現場検証として数分、数十分検証しても全く意味がない、体験できない。
こんなふうに言ってました。
あるいは公害も同じだといってました。
一日中頭の上を飛び交う飛行機に悩まされる住民の立場にも絶対なれない。
現場検証として被害者の家庭に入り飛行機の騒音を体験しても意味はない。
毎日朝から晩まで永遠に騒音に悩まされる立場で考えることはできない。
公害を被る立場の気持ちは絶対わからない、体験できない。
こう力説していました。
凄い弁護士ですよね。
この前の記事「夜中から活発になる種とは?」
実は 、隣人のドアに注意の張り紙をしたのですが
文章の最後に「あなたは人の身になって考えることはできないのですか?
人を思いやるということができないのですか?」
こう書きました。
結局これしかないな、と思うのです。
前(現在の人じゃなく)に階上に住んでいた女性に直接これを言ったところ
約束を守ってくれ、音はピタッと止まりました。
その女性は接客業だったので
「人の身になれない、思いやりをもてない人は
仕事をしても成功しませんよ、あなたは今の仕事で成功したいのでしょう?」
と言ったらしっかりわかってくれました。
見た目はヤンキー風の派手派手の女性だったけれど
こういうタイプの人のほうが逆に話が伝わると思ってしっかり話をしたら
本当に約束をきちんと守ってくれて、人ってやっぱり見た目じゃないなと思った。
見かけ、結構普通の人が問題だったりすることが最近は多いような気がする。
追伸
上手なピアノだったとしても、一日中聞かされたらやっぱり騒音だよね。
by mayufuru
| 2009-02-07 11:24