「こころ」 2
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神経生理学者ベンジャミン・リベットとバートラム・ファインスティンの二人の発見が
科学界でちょっとした論争を巻き起こしているという話がある。
二人の実験は、患者への皮膚への触覚による刺激が電気信号として
脳に到達するまでの時間を測定するというもので
患者には何かが触ったと意識した時にボタンを押してもらうことにした。
さてその結果は…
触覚刺激を与えた0.0001秒後に脳が認識、
0.1秒後にボタンを押す
0.5秒後に患者は刺激とボタンを押したことを認識
約0.5秒間、刺激を受けたこともボタンを押したことも認識していない。
なのに無意識でボタンは押している。
認識は後からやってくる。
要は自分の行動を意識的にはコントロール出来ていないのに、
いかにも自分の判断でそうしていたという幻想を脳が作り上げていたことになるそう。
人の行動を決定するのは意識ではなく無意識ということになり
自由意志は幻想なのかと考えさせられる実験結果になった。
(*同じようなことをカルフォルア工科大の下條信輔さんも言われているそうです。)
さらにその後の研究では、人が指を動かそうと「決めた」1.5秒前には、
その動きを行うのに必要な電気信号を脳が出し始めていることがわかった。
これを決定しているのは無意識か?
一体誰なのか?
私はボームの量子ポテンシャル(各部分の動きは全体が決めている)を思い出します。
さらに人間の気場(オーラ)を実験で立証する方法を開発してきた
UCLAの理学療法士・筋運動学教授のヴァレリー・ハントは
脳より気場のほうが刺激に対して必ず早く反応することを発見。
ヴァレリー・ハントは、心は気場にあると言っている。
この気場(オーラ)は考えれば考えるほどホログラム。
前に電気の本を読んで、人間の身体の周囲にはオーラのような電場があって
それを引き連れて歩いていると書いたけれど、それともつながってくる。
さて、こころは何処にあるかの前に
こころとは一体何なのかの問題がありますね。
チャネリング詩の「こころとは何ですか」は横においておいて
「こころとホログラム」の記事で「こころは原子炉」と書きました。
「こころとホログラム」から一部転載します。
私が感じる「こころ」と「夢」の体験と良く似た文章があるので
きょうはそれを書き写してみます。
以前何度か紹介した『空像としての世界』(1992年出版)です。
引用開始
『空像としての世界』
自己愛と宇宙的なつながり
サム・キーン
心はホログラムであり、宇宙的・振動的な事象の交響楽全体を記録する。
カール・プリブラムとイツァク・ベントフたちは、心が宇宙の全情報を
ホログラフィ的なしかたで記号化する神経網であることを検証しつつある。
星が爆発すれば心はふるえる。
身体のどんな細胞も身体全体を再生するのに
必要なすべての情報を符号化してもっているが、
ちょうどそのように、どんな心も全宇宙の事象を要約して持っている。
超常感覚(ESP)とか超常経験とよばれるものは、
心のホログラフィ的構造を構成する無時間的次元を
われわれが拾い読みすることでしかないのだろう。
科学と神秘主義は、自己は偏在するものだと言う。
心はどんな障壁をも知らない。
自己のまさに核心たる「永遠の」事象、
つまり原子的にして天文学的な次元に起こる振動的な出来事が、
時間にしばりつけられたわれわれの心の内部で共鳴を起こす。
プラトンが言ったとおり、
「時は永遠の動く似象である」
引用終わり
by mayufuru
| 2010-04-11 15:25