疲れる人
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ご存知のように、
相変わらずわけのわからない酔っ払いのようなコメントを書く
出入り禁止のミッシェル(M)さん。
最近はMに落ち着いていますがいのころさんとこではクワバラ。
彼は過去何度もHNを変え、私は彼に多重人格になると言ってきました。
彼のコメントを読むだけで非常に疲れます。
返事しようとするとものすごくエネルギー使います。
このなんともいえない疲れは、程度が低すぎるだけだとは思えなくて
錯乱してるのか迷走してるのか、やっぱり彼は病気としか思えません。
精神を病んだ人との接触は疲れます。
ということで、この異様な疲れの害が読者に広がらないためにも
昨夜と今日のコメントを三つ削除しました。
今後意味不明のコメントはどんどん削除していきます。
少し前に紹介した河合隼雄さんの新しい本のお話を再度書きます。
相手がごく普通の話をしてるにも関わらず
河合さんの疲れがひどい場合は病気が重いとおっしゃってた。
あと、解離性同一障害の人と接してるときも非常に疲れると。
これを思い出しました。
病気の言葉を使うに当たって誤解のないように言っておきますが
いわゆる病気と診断されていない人の病気のほうがやっかいだと思ってます。
病気と診断された人に、まゆみ風カウンセリングをした話を書きましたが
皆さん、繊細で純粋で思いやりがある優しい方ばかりでした。
これは私の体験でわかったことです。
ただし重症の人とは接したことが無いのでわかりません。
そういう私もある人からみたら病気にみえるかも知れないけれど
それを言ってたら前に進まない。
対ヒトの場合は相対的なものだからです。
だからどこかで「線」を引かなくていけないと思うのです。
私の場合、他者に対して線を引く基準は迷惑をかけるかかけないか、かな。
迷惑を迷惑と思うか思わないか。
身内の場合はまた別。
「線を引くこと」について
何も考えないでいきなり書いてしまったけれど少し考えてみます。
コミュニケーションが出来ない人も該当するかな。
そのミッシェル(M)さんのコメントを削除したあとに
セラピストのanonymouさんからコメントをいただきました。
グッドタイミングのお話です。
統合失調症の双子の兄持つ森さんのコメントも合わせて紹介します。
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■Commented by anonymous at 2009-05-15 12:56 x
ユングという名前が出てきたのでコメントします。私が最初に心理学に興味を持ったのは、故河合隼雄先生の著作との出会いがスタートで、そこからユングに興味を持ったことがきっかけでした。
いのころさんの文章を読んでいても感じましたし、いのころさん以外の方のコメントやブログを見ても感じていることなのですが、現代人の多く、特に宗教や精神系の教えによりどころを求めようとする多くの人の傾向として『内面のパートの分裂、不統合』を感じます。(この傾向が著しく進んだ場合、病気としての多重人格とか統合失調症になります。多くの現代人が、内面的に病気と健康のスレスレの線上にいるように感じます。)
人は誰しも、様々な『パート(部分)』を自分の中に持っています。顕在意識においてその中心は『自我(エゴ)』であり、無意識や集合無意識まで含めた中心は『自己(セルフ)』であるとユングは提唱しました。
そして、人として内面成長して自己実現を果たしていくプロセスとは、その『自己(セルフ)』をしっかりと強固なものとしていき、あっちこっちへ分裂気味のパートを、自分の中で統合していくプロセスだと、ユングは考えました。
たとえて言うなら、自己(セルフ)とはオーケストラの指揮者のようなものです。指揮者がしっかりしていなかったら、各演奏者はテンデバラバラ、勝手なリズムで勝手な音を出して、ちっとも美しくまとまった演奏はできないですよね。
自己(セルフ)がしっかりと強固なものであり、自分の内面において全体の指揮者としてしっかり指揮をとっている状態であれば、その指揮者の役を外に求める必要なんてないのではないでしょうか?
その指揮者に自分でなることを放棄して、外に求めるからいつまで経っても、本当の満足感が得られずに、あちこちに『真実』を求めてジプシーを続けることになるんじゃないでしょうか?
ユングが生涯かけて提唱した内容を、ひとことでまとめるのは不可能ですが、下記のURLの文章が、比較的コンパクトに分かりやすくユングの考えをまとめていると思います。
ご参考までに。
http://saido.at.infoseek.co.jp/jung.html
■Commented by 中嶋森 at 2009-05-15 14:22 x
統合失調症の2人の双子の兄を持つ者です。私もユングは好きです。河合隼雄氏も好きです。特に女性として、氏が監修されたエリックノイマンの「アモールとプシケー」は思い出深いものがあります。ただ、フロイトの手法がもはや現在の臨床的な精神医学では有効でない、と言われていると同じく、ユングもまた同じではないか、という風に感じています。勿論、古典として素晴らしいということは、今現在にまっすぐつながっている源泉でもある、ということですけども。とにかく精神病理学こそ、時代に応じた臨床における研究者の声が生かされていなければならないと思うので。好みの問題ですが、私は木村敏氏が好きというか、肉親に統合失調症を持つ者としても説得力がある、という風に感じていますが、本当はもはや木村敏氏も時代遅れだってことにならなくちゃいけないんでしょうけど。。。
anonymousさんの文章、いつも楽しみにして拝読しています。ただ、何となく今回の例え、「自己とはオーケストラの指揮者」というのは少し違和感を覚えました。外に求める必要がない、というのは本当にその通りだと思うし、意味なさろうとしているところはわかるのですが...。
厳密に言うと、指揮者には大抵「楽譜」があるわけで、勿論それをどう解釈するかが、指揮者の個性につながるのですが、ただ、ひとは作曲しながら演奏している、さながら即興演奏家なのではないか、って思うのです。私は兄たちが病気で、私が病気でない、と言えるんだろうかっていつも思っています。なので「俺は病気か?」って訊く兄には、「兄ちゃんが病気じゃないと思うなら病気じゃないんじゃない?ただ生きている上で必要以上に支障があるなら、それは解決しようとしていかなくちゃいけないよね」って言っています。
「分裂気味のパートを自分の中で統合していく、っていうのもわかるんですけど、「統合」っていうことばがどうも肌に合わないんです。統合にはそれこそ楽譜のような、ある種の図面や計画といったガイドが必要なわけですが、例えば、社会通念というガイドをもとに統合していくっていうのが、おそらく常人のするところなんだと思うし、それができたら社会とうまく調和がとれて苦労は少ないかもしれないけれど、それが本当にいいのかどうか分からない。
ハーモニー(和音)にも「不協和音」っていうのもありますし、結局「統合」を誘う「価値」というものと、その実存・生とは別次元のものかなって思うんです。「統合」を生む「価値」はいつだって生理(生そのもの)に遅れてくるものだと思うので。
データになるには複数の例や平均値が必要だし、研究対象とされるのは常にある集合体であるわけですが、精神医学こそは、1人の人の唯一の生そのものに寄り添う学問であってほしいと思いますし、病気か病気じゃないかは社会の秩序が決めることで、それは精神医学の本来の仕事ではないと思います。答えのない問いを共に生きること、揺れ動くヒトの心と共鳴すること、それが精神医学の役割だと思う。精神に対して答えを出すことではなくて。だから、私は「あの人病気だよ」みたいに、自分が正常だって立場からモノを言いたくないのです。自分だって病気かもしれないですから。
だから、リスクを取って発言しているまゆみさんや専門家のanonymousさんの真意を真似ずに、ことば尻だけをを真似て「あのひと病気だよ」なんて軽はずみに話題にするのはやっぱり避けたい。病気か病気じゃないかは、本当にデリケートな問題だから。
■Commented by anonymous at 2009-05-15 15:23 x
中島森さんの書いてくださったこと、ご自身の直接的なご経験からの言葉で、とても説得力があり、また心に響くものでした。ありがとうございます。
このように様々な角度、様々な経験にもとずいて、色々な意見が寄せられるところが、こちらのブログの素晴らしいところだといつも思っています。
こちらのブログには、毎日とても多くの方が読みにいらっしゃっているとのこと。
その中には心理学にお詳しい方や専門家の方、あるいは中嶋さんのように実体験としてお身内を通しリアルな体感をお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、またユングという名前すら聞いたこともないという方もいらっしゃるでしょうし、そんなことには興味すらないという方もいらっしゃるでしょう。
そういった様々な立場や考えの人達が、それぞれに色々感じ、また考えるきっかけをこの場を通して得られているということに素晴らしさを感じます。
このよう場を作り出してくださっているまゆみさんに、心から感謝しています。
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つづく
by mayufuru
| 2009-05-15 14:22